急須を通じて「お茶の文化」を伝えたい
モダン、スタイリッシュ、和風、懐古的・・・実に様々なタイプの茶器が並ぶ南景製陶園。気分やシーンに合わせて急須を選びたくなります。「べんりーきうす」と名付けられた急須は網や形に工夫が施され、使いやすいと人気です。
戦前は土を扱う仕事をしており、南景製陶園となったのは昭和30年代。現在、南景で作っている茶器は約300種類。様々な世代の人に使ってもらいたいと、デザインや色のバリエーションを増やしています。
「お茶の文化」は、日本のお米文化とも繋がっていると思うのです。ご飯と共にあるのがお茶で、生活の中で欠かせないものだったはず。しかし、日本人がお米を食べなくなったのに伴ってお茶も飲まなくなってしまったのではないか。残念です。今後は、単に茶器を作るだけでなく、お茶文化を伝えていけるような窯元になりたいですね。