見て楽しい、使って楽しい急須を


ダイヤカットと呼ばれる仕上げ技術も伊呂久窯のオリジナル。非常に手のかかる仕事で、1つの急須を仕上げるのに半日かかることもあります。その輝きと土とは思えない美しさは、見る人も使う人をも魅了します。
急須作家として3代目。初代伊呂久は明治時代半ばからやきものを始めました。伊呂久の名は当時の職人から受け継いだものです。
萬古急須の特徴である松皮(松の樹皮のような模様)の技法も引き継いで創作を続けています。「人が作っていないものを作りたい」という思いがあり、遊び心があって面白みのある急須を数多く作っています。目指しているのは、“見て楽しい、使って楽しい急須”。自分自身、年を重ねて、さらに自由にものづくりができるようになったように思います。