これまでは自社のオリジナルを作ることには敢えてこだわらず、いわゆる"下請け”としての仕事に徹してきました。その結果、職人として様々な技 術を積み重ねることができたし、あらゆる要望に応える自信もつきましたね。今後は萬古焼の歴史をふまえて、新しい形のものづくりにも挑戦していきたい。も のづくりの一端を担う者として、窯元にもやるべきことがあるのではないかと考えています。

幾本も組まれた木の梁、土の色が美しい壁、時間の流れが止まったかのような工場内。 かつて軍需用にレンガを造っていたという工場をそのまま、やきものの工場として使っています。歴史を感じさせる空間に身を置いていると、遠い時代の職人達の息吹が聞こえてきそうです。村田製陶の「ものづくりの原点」は、この”場”にもあるのだと感じられます。

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